2013年10月11日金曜日

正しいシーティングで車椅子生活を快適に

車いすが体に合っていなければ、ずり落ちた り、片側に傾くなどの悪い姿勢をとることにな り、疲れ、痛み、褥瘡、変形、拘縮、脱臼など の二次障害が生じてしまうのです。車いす上の 姿勢の悪さによって生じる問題は、この他にも たくさんあります。飲み込みにくさ、食べにく さ、誤嚥、肺炎などの呼吸器系の疾患、高い筋 緊張や痙性による問題、消化器系や循環器系の 問題などです。 多くの問題に対して、個別に解決しようとす る努力は、これまでにも様々な形で行われてい たのですが、問題の根本である「姿勢」自体の 改善がされなかったため、根本的な問題の解決 ができずに症状が悪化したり再発したりしてい ました。 シーティングでは、座位姿勢の基本となる骨 盤の傾きを改善することで、姿勢を改善し、問 題の根本を解決することで、症状を解決すると いう方法をとります。まずは根本となる骨盤の 悪い傾きを改善することが大切なのです。 座位保持は重度障害者に必要なものと考えら れていましたが、シーティングは重度な障害の 方だけでなく、脊随損傷や歩行が可能な軽度の 障害の方にも使用される技術です。様々なレベ ルの障害の方の安定性と快適性を向上し、離床時間を延長し、二次障害を防止することを目的 とします。そして最終的な目的は残存機能を最 大限に発揮できるようにすることであり、運動 機能と生理機能の両方を向上することにあります。

何故車椅子を使用するのか? 
車椅子を使うことが目的ではなく、その先にある目標を見据えて、
正しいシーティングで車椅子生活を快適に。

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